人と人、過去と未来、障害のある人とない人。
イコールではないそれぞれを「&」でつないでいく。
写真で、つないでいく。
&しゃしんかんの想い
「のびのび&ありのまま」過ごせる場所でありたい
&しゃしんかんは、
障害の有無にかかわらず、ご本人もご家族も
安心して過ごせる撮影を大切にしています。
撮影を担当する中祖(ナカソ)直子は、一男一女の母。
長男には、知的と身体の両方に障害があります。
育てていく中で、
「写真を撮りに行こう」とは、思いもしなくなっていました。
落ち着いて座っていられない、
音や光にびっくりしてしまう、
よだれで衣装を汚してしまうかも、
まわりに迷惑をかけてしまうかも──
そう考えると、「写真を撮ること」は
あまりにもハードルの高いものに思えて、
いつしか自然と、あきらめるようになっていました。
だからこそ、&しゃしんかんでは
そのハードルを、少しでも下げたい。
そう思って活動しています。
撮影当日を不安な気持ちで迎えるのではなく、
「楽しみな日」として過ごしていただけるように。
事前のヒアリングを、なによりも大切にしています。
無理に笑わせたり、
じっとさせたりする必要はありません。
泣いていても、動き回っていても、
その瞬間がその人らしさだと思っています。
日々の暮らしは、大変さと愛おしさの連続。
気づけば、驚くほどの速さで過ぎていってしまいます。
障害や子どもの有無にかかわらず、
写真として残しておかなければ、
忘れていってしまう日々なのだと思います。
なんでもない日も、特別な日も。
その瞬間が“写真”というかたちになって、
今後の人生に、長く寄り添うものになりますように。
そして、障害があるからといって、
「写真を残すこと」をあきらめてしまうようなことが、
ありませんように。
それが、&しゃしんかんの願いです。
撮影する人

Photographer
中祖 直子 NAKASO naoko
1981年2月 東京都生まれ、神奈川県横浜市育ち。
保険会社で会社員として働いていましたが、
2005年に写真を仕事にしたいと退職。
ブライダル、料理や店舗、ポートレイト等の撮影の仕事を経て、2012年に出張写真館coco de totteを設立しました。
その後産まれた長男に障害があることがわかり
現在は障害のある人もない人も
気軽に写真を楽しんでもらえるような写真撮影と、
写真を通して障害への理解を広める活動をしています。
2023年に自宅スタジオをオープン。
2025年から「&しゃしんかん」と名称変更し、
新たにスタートしました。
2024年度、2025年度保土ケ谷区公式インスタグラムフォトコンテスト審査員を務める。
過去の展覧会履歴はこちら
2004年 グループ展「シュークリームナイト」
(cafe banda/渋谷)
2005年 二人展「Happy Life」(Lu’s cafe/横浜)
2007年 グループ展「記憶ノチカラ」
(Gallery Conceal/渋谷)
2008年 グループ展「PREMIUM EXHIBITION」
(CASPER’S Gallery/中目黒)
2010年 グループ展「PRINTING ON THE STAGE」
(Gallery CORSO/九段下)
2010年 個展「充電」(ハルカムイ/横浜)
2011年 グループ展「知覚の束」(CLASKA/目黒)
2012年 個展「はじまりはじまり」
(MONTENVERS/恵比寿)
2013年 店内展示「この世界」(渋谷パルコブックセンター シャッターガールコーナー/渋谷)
2013年 個展「日々を編むように」GRバトン写真家リレー(リコーイメージングエア銀座)
2014年 グループ展「名もなき者たち2014」
(リコーイメージングスクエア東京)
2023年 「グループスヌーピー」活動写真展/障害のある子とそのご家族の写真展(横浜あゆみ荘)
2023年 「グループスヌーピー」活動写真展/障害のある子とそのご家族の写真展(かながわアートホール)
2023年 「グループスヌーピー」活動写真展/障害のある子とそのご家族の写真展(ひめ風堂)
2024年 「ぼくたちわたしたちを知ってほしい」展
(かながわアートホール)
2025年 写真とことば展「めんとむかって」
(かながわアートホール)
2025年 「近所の⚪︎⚪︎ちゃん」展(保土ケ谷区役所)
活動報告
2025年
7月 横浜市立川島小学校総合授業登壇
6月 横浜市立初音が丘小学校総合授業登壇
6月 東急子ども応援プロブラム NPO法人レスパイト・ケアサービス萌主催
障害のあるお子さんとご家族の撮影会
5月 金沢シーサイドFM出演
4月 障害のあるお子さんとご家族の撮影会@柏すくすくハウス
4月 サクラヤマルシェ出店
3月 相鉄Styleアプリ内「沿線びと」掲載
3月 FMヨコハマLovely Day♡出演
3月 星天フェア出店
3月 広報ヨコハマ(保土ケ谷区版)掲載
2月 相鉄Styleアプリ内「沿線びと」掲載
2月 支援を必要とする子どものための情報サイト「COMUGICO」掲載
2024年
・支援が必要な子どもたちのための写真スタジオ・フォトグラファー探し専門サイト
NOERU WINGS 掲載
・こども難病生活情報サイト いんくるーしぶ掲載
・2024年度保土ケ谷区公式インスタグラムフォトコンテスト審査員
・横浜総合高校にて登壇
・保土ケ谷区タウンニュース掲載
・かながわアートホール写真展開催
2023年
・区民企画型講座「みんなで作ろう! ほどがや大人図鑑」講師として登壇
写真への想い

小さな頃から、徳島の祖父母の家が大好きでした。
高校生になってからは、横浜の自宅から、よく一人で飛行機に乗って遊びに行ったものです。
中でも、昔の写真を見ながら祖母から当時のエピソードを聞く時間が、とびきり大好きな時間でした。
これが、私の写真好きの原点。
祖母が小さな頃の写真は、かれこれ90年も前に写真館で撮ったものです。
そんな凛とした祖母の写る写真が、今ここにあり、その時のことを聞ける贅沢な時間。
そんな祖母は2024年に亡くなってしまいましたが、
徳島からもらってきた写真を見ながら、祖母の話を私は娘に伝えていきたいと思っています。
今撮っている写真は、自分のためでもありますが、未来の誰かのためのものかもしれません。
次の世代につなぐもの。それが私にとっての写真です。
